代表挨拶

「感覚」マーケティング寄りの経営。

当社をスタートして数年の月日が経ちました。
売上もスタッフも順調に増え、事業は順風満帆に上手くいっています。いろんな方から「さぞかし凄い営業力なんでしょうね」とか言われるのですが、私はもちろん、働いている社員ですらそんなことは思ってないでしょう。それぐらい、社内にはのんびりとした時間が流れています。

私語を禁止していないので雑談が絶えない。傍目から観察していると、ちゃんと仕事しているか不安になるほどです。きっと他の人が見れば、もっとちゃんと秩序をもって仕事をしたほうがいいのではないかと、助言をしてくれるに違いない状況でしょう。

ところが、このようなムードになっているのは偶然ではなく必然なのです。
私はいつまでもそのような会社であって欲しいと思っています。

一般的には、会社にはビジョンがあり、人事制度や評価制度があり、売上や利益を上げていくことを最優先事項として組織図を創り上げていきます。
そして売上が絶対だと経営陣が思いリーダシップを発揮していけば、そのような風土が出来ていくのでしょう。そのこと自体は悪いことでありませんが、私にとってはあくまでもただの一般論です。

私にはこの一般的な組織論がどうもしっくりとこないのです。おそらくそれは、この一般的な組織論やマネジメント理論が、会社と外の世界との接点を大切にすることや、時代の動きを見て自ら動くといった「柔軟さ」「常識に縛られない仕事観」と矛盾しやすく、窮屈だからです。

私自身が窮屈さを感じるものを従業員に感じさせるのは可哀想ですし、一般論に縛り付けられながら、皆が気持ちよく仕事ができるとは思えません。

いちど一般論に縛られる社風ができあがってしまうと、新しいものを取り入れることを億劫に感じる組織になります。
例えば昨今の情報インフラの発達は、会社経営におけるこれらを大きく変えることになったはずですが、それを強く意識して積極的に取り入れていける会社は、実際のところどれぐらいあるのでしょうか。
世間の風向きの変化を少しでも感じているなら、すぐに何かを変えていけるやわらかな組織でなくてはならない、と思うのです。

私がこの会社を組織する上で取り入れてきたのは、「感覚マーケティング」と呼ばれるものから派生する考え方であり、その考え方を全ての決定事項の基準に適用しています。

例えば、楽しそうに仕事をしている人が多い職場は楽しそうに仕事をしていない職場よりも結果がでやすい、だから職場を楽しくする。
更に、楽しい職場の情報は拡散する、だから仲間が増える。
更に更に、楽しく仕事する仲間が多い会社は大きくなる。
更に更に更に…と続いていく、
という風にどちらかと言えば、「感覚」に寄せて決定する姿勢です。

もちろん感情やら感覚というものは定量的に表せないので、それだけを判断基準にすることはできません。「なんだか良さそうだぞ」という感覚だけでビジネスはできません。
しかし逆に数字だけを見ると、今度は定性的な感情が読み取れないから決断する材料は乏しくなります(もちろん数字は重要なので、当社の管理職ポストは数字に強い人材で固めています)。

だから、数字に感覚を「被せる」ことを大切にしています。
定量的なものに定性的なものを被せて初めて、被せられたものは意味を持つようになり
それは定性的ながらやや定量的なものになる。そうして「ビジネスとして成功する」という決断材料になる。それが私のいう感覚というものです。

ずいぶん曖昧に聞こえるかもしれませんが、結果として皆が楽しく仕事をし会社は成長し続けています。

この説明しにくいものが私が大事にしていることであり、会社を発展させていく基礎になっています。

橘 真優
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